いつも投稿をご覧頂きありがとうございます。

今日は週末ですし、ちょっと仕事の内容から離れた記事という事で、自動運転車について考えてみたいと思います。

実は先日、私も妻も車を買い替えました。
最近の車って、いわゆる完全な「自動運転車」ではないですが、それに近いことができるんですね。

私のはMTなのでここまで多機能ではないですが、AT(CVT)の妻の車は、

  • 0km/hからxxxkm/hまで、セットした速度まで自動加速・速度維持
  • 先行車があれば速度を合わせて車間を保つ
  • 先行車が停止したら適切な位置で自車も自動停止
  • 先行車が発進したら、簡易な発進指示(ボタンorアクセルペダル)を与えるとあとは自動で加速
  • 車線中央をキープするように自動操舵
  • 車線中央が上手く認識できない場合は先行車の走行ラインをトレース

完全な自動運転車ではないので手放しとか居眠りとかはダメですが、ハンドルに軽く手を添えているだけで勝手に走って勝手に止まります。

先日、この機能を試す機会があったのですが、そこで怖い思いをしました。

状況としては・・・

  1. バイパスを走行中
  2. ハンドルに手を添えて運転自体はある程度車に任せる

この状態で緩やかな左カーブに差し掛かったときに、(それほど極端ではないですが)自分はいわゆる「アウト イン アウト」なラインを取ろうとしましたが、車は「車線中央をキープ」しようとします。
結果、カーブの頂点付近で、自分は車線の多少左寄りのラインを取ろうとしたのに対して、車が勝手にハンドルを右へ若干切って車線中央へ戻そうとするのです。
結果、左カーブなのに車は勝手に右に行こうとする(それほど大きな動きではないのですが)ので、感覚としては中央分離帯へ突っ込むような感じがしました。
あそこで慌てて余計な操作を加えていたら、事故になったかもしれません。

これがもし「完全な自動運転」だったなら、そもそもハンドルに手を添えている必要もないし、完全に車任せで問題ないのかもしれませんが・・・自分は正直言うと速度維持はともかく操舵まで車任せにするのは「怖い」と思いました。

将来的に「完全な自動運転車」が世に出たとしても、「自動運転を過信せずに運転席に座りなさい」ということになると思いますが、逆にユーザー側が自動運転を120%信頼できるようにしないと変な事故が増えるような気がします。

また、「車酔い」対策も必要になる気がします。

車酔いの原因は、視覚情報と三半規管からの情報のズレが主原因だと思いますが、「他人の運転だと酔うけど自分で運転すれば酔わない」という方が大半だと思います。(中には自分の運転でも長時間だと酔うなんて話も聞いたことがありますが・・・)

なぜ「自分の運転だと酔わない(あるいはマシ)」なのかというと、加減速や操舵のタイミングが、自分の意図したタイミングどおりにされているからです。
これが他人の運転だと、自分の意図とは関係なく車が動くので、脳が予想したタイミングと微妙に異なるタイミングでの加減速や旋回が発生し、このズレが酔いの原因になり得ます。

(実際、2人乗りのカートで友人の運転で走った際、めちゃくちゃ酔いました。いわゆる「タイムアタック」的な走りで、しかも走らせ方が自分とは全く違うタイプだったので、全てのタイミングが合わないのです)

自動運転車の場合も、「他人の運転」と同じでしょうから、運転席に座っていたとしても酔う可能性がわりと高いと思います。
特に非自動運転の車の運転に慣れている人ほど、無意識に脳が加減速や旋回を予想するので、その予想とのズレが効いてくるはずです。

当然、自動運転車の研究現場ではこんな素人の考えてる事なんて織り込み済みで研究されているとは思いますけど。。