誤った方法で黒塗りすると情報漏洩リスクに。

https://news.yahoo.co.jp/articles/adfb928ed540c001fbfc2a116e0a1379952ea5b5
上記のような、「黒塗りした」つもりで個人情報が残ってしまっていたというニュース、定期的に見かける気がしますが、なぜこのような事故が起こるのか、どうすれば防げるのかについて解説します。
元の情報が削除されない
PDF上で黒塗りオブジェクトを配置して保存しても、元のテキスト情報は消えていないのでコピペ等で読み取ることができます。

印刷→塗りつぶし→スキャンでもよいが・・・
この問題の解決策として、「一旦紙に印刷し、マジック等で塗りつぶしてから再度スキャンしてPDF化」を推奨されることがあります。
もちろん、その方法でも良いとは思いますが・・・マジックで塗りつぶしても透けて見えてしまったり、そもそも紙で一旦出すのが無駄だったり、正直あまりいい方法に思えないんですよね。
そこで私が提案する方法は、「PDF編集ソフトで黒塗り→保存ではなく【印刷】でPDF化」です。
(PDF-Xcahnge Editorを例に説明しています)
まずは一旦、伏せたい情報の箇所に短形ツールで黒塗りオブジェクトを配置します。
(別に色は黒でなくても何色でも良いですが)

次に、これを「保存」ではなく「PDFとして【印刷】」します。
(プリンタに【Microsoft Print to PDF】を選択)


「高度な印刷オプション」で「ドキュメントとマークアップ」を選択すると、先ほど追加した黒塗りの短形も含めて印刷可能です。
「印刷」ボタンを押下し、任意の保存場所を指定すれば完了です。
この方法では、元のテキストデータが残らない+塗ったつもりで微かに透けているといった問題も起きませんし、紙と時間の節約にもなります。