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今日は以前ノートPCを納品させて頂いたお客様から、「Windowsが起動しない」というご相談を受けました。

電源を入れると左記のようが画面が出てしまう状態です。

この問題は、Bitlockerが有効なPCでWindows11のセキュリティアップデート「KB5012170」をインストールしようとした際に発生するようですので、Windows11をお使いの方は当該アップデートを行わないように設定するか、もしくはbitlockerを無効にしておく必要※があります。

Windows 11更新でBitLocker暗号化キーを求められる不具合。不明だとデータ消失に
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1433664.html

※すでにBitlockerが有効な場合、回復キーがなければBitlockerを無効化することができません。(正確には、無効化すること自体はできますがその時点でドライブ内のすべてのデータが失われます)

Bitlockerとは?

貴方のPCが誰かに盗まれたとします。
通常、Windowsのログインパスワード(もしくはマイクロソフトアカウントのパスワード)がわからなければ、起動して中のデータを確認することはできませんが、そのPCを分解して中のドライブを取り出し、別のPCへ繋いでしまえば・・・中のデータは割と簡単に盗まれてしまいます。

そういった事態を避けるために、ドライブを暗号化し、暗号化したPC本体との組み合わせでしか読み書きができないようにするのが「Bitlocker」になります。

万が一PCが故障したりした場合、データの読み出しが不可能になるため、暗号化に際しては「回復キー」というものが設定されていて、回復キーを入力すれば暗号化を解除して読み書きができるようになっています。
(正常に起動しているうちは回復キーを使わなくても自動で復号化して起動してくれるので、普段使う際には暗号化を意識することはほとんどありません)

このトラブルの対処法

お使いのPCが、「マイクロソフトアカウント」によるログインで使用されている場合、マイクロソフトアカウントを使って回復できる可能性があります。

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-%E3%81%A7-bitlocker-%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%8B-6b71ad27-0b89-ea08-f143-056f5ab347d6

マイクロソフトアカウントを使用せず、ローカルアカウントでサインインしている場合は、Bitlocker有効化時に回復キーをメモ・印刷等で別途保管しておかなければ、暗号化を解除することができません。

今回の場合、さほど重要なデータは入っていないとのことでしたので、bitlockerを無効化した上で工場出荷時状態に戻して作業終了となりました。

以前も「WindowsUpdateのせいでVPN接続ができなくなる」というトラブルがありましたが、不具合巻き散らすUpdateはホントに勘弁してほしいですね・・・。