いつも投稿をご覧頂きありがとうございます。

今日はちょっと小難しい話をしますが、めちゃくちゃ大事な話なので頑張って最後まで読んでみて下さい。

「冗長」ってなんぞや?

冗長とは、重複していたり不必要に長かったりして無駄が多いこと。「冗」という字は、無駄や不必要、余計なことなどを意味する。文章や話に対して「冗長表現」といった使い方をして、無駄に長く伝わりづらいことを指す悪い意味の言葉である。(中略)対義語は、短くてすっきりしている、簡単で要領よくまとまっているという意味の「簡潔」である。

実用日本語表現辞典 より

文章を書く上で、「冗長」なのはダメですね。気を付けます。
ですが、ITの世界ではこの「冗長」って実はすごく大切なんです。

冗長化されてないと・・・

「冗長化」とはつまり、「予備・バックアップ」の事を指します。
例えばたった今すぐにメールを一通送信しなくてはならなくて、そのメールが相手に届けば確実に1億円の商談が成立するとしましょう。

  • PCが壊れててメールが作成できない
  • ネット接続ができなくてメールが送信できない

これってものすごい損失ですよね。

こんな時に、代替手段があれば・・・

  • 予備のPCでメールを作成
  • スマホのテザリング機能でネットに接続、メールの送信ができた

ということになります。不測の事態に備えて代替手段を用意しておくこと、ざっくり言うとこれが「冗長化」です。

「単純なバックアップ」とは一味違う

絶対に失う事のできない大事なデータがあるとします。
単一のHDDに保存しているだけだと壊れた時に困るので、別のHDDなどにコピーを保存しておく、これは「単純なバックアップ」です。
もちろん、単に「絶対失えない」というだけなら、複数個のバックアップがあればそれで成立します。

では仮に、「絶対に失うこともできないし、一瞬たりとも読み書きできない時間があったら困るデータ」というものを考えてみましょう。

上記の「単純なバックアップ」の例では、障害発生時にバックアップからデータを復元する作業が終わるまで、対象のデータの読み書きができません。リアルタイムに更新されていくデータの場合は、そもそも障害発生前の最後のバックアップ実効以降のデータは失われてしまうでしょう。

「冗長化」を行う場合、複数のHDDをRAID構成で束ねて使用して、仮に何台かのHDDが故障しても、問題なくデータの読み書きを継続できる環境を構築します。業務を止める必要はなく、通常通りの業務を継続しながら、故障したHDDだけを新品に差し替えれば何の問題もなく継続使用が可能です。

最もオススメする構成

上記の「RAID環境」を2組用意して、1組は本番環境用として使用しつつ、リアルタイムにもう1組にバックアップを取る運用をすれば、仮に1組が全滅してしまって復旧が不可能になった場合でも、残ったもう1組を本番環境用として使うことができます。この場合は置き換えの作業が発生しますが、正しく構成されていて知識のある人物が作業すればごく短時間で済みます。

RAIDによる「冗長化」は、普通に単一のHDDが故障するようなケースにめっぽう強い一方で、RAIDコントローラの故障等が発生したときは、「データの復旧作業」に時間もお金もめちゃくちゃ掛かるという欠点があります。(専門業者へ依頼して二桁万円~三桁万円、1カ月~の時間がかかると思って下さい)

「転ばぬ先の杖」がいかに大事かわかると思います。

是非ご相談下さい

機材選定から活用方法の指導、保守業務まで一貫して対応致しますので、お気軽にご相談下さい!